パイプシャフト。排水元が決まっていますので、ここからどう配管するか。
利用者の親さんや仕事関係のお客様、事務所で仕事をしている職員さんが、作業室を通らないでトイレを利用できるように動線を考えて。
廊下は最小限にし、作業室をできるだけ広くしました。
トイレは介助の必要な利用者も使用するためバリアフリーにする。
よくアパートやホテルの部屋のトイレの床が一段上がっているのをみると思いますが、それは床下が排水管スペースになっている為ですが、今回はトイレをバリアフリーにするため一工夫が必要です。
湯沸室をパイプシャフトの隣に配置し床下を配管スペースにしました。
湯沸室は職員しか使用しないため床に段差があっても問題ありません。
工事完了
玄関ホール。
相談室、事務所、作業室、トイレにつながるハブスペースです。
男性トイレ
バリアフリーです。
床材は清掃性が良く非常に強く、小便器は下が空いているためお掃除がしやすい。
女性トイレ
手洗い下の段が手洗いの配管スペースになっています。
湯沸室の入口
湯沸室は職員しか使用しないため、床を20㎝程上げ床下に排水管スペースを設けています。
実は、右に見える腰かけの中も配管スペースになっています。
床はタイルカーペット仕上げ。
汚れてもその箇所だけ洗えて便利です。
作業室、トイレ2ヶ所、湯沸室、相談室、事務所、休憩室
テナントの限られたスペースを有効に間仕切ることが課題です。
具体的には、①最も利用する作業室をできるだけ広くとる。
②介護施設ですので、利用者が使う部屋はすべてバリアフリーにする。
③バリアフリーにする為には、水道配管、排水管スペースをどう確保するか。
④各部屋の利用人数や使用頻度を考え部屋の大きさを決める。
⑤使い易いように動線を考える
など5点を考えてプランニングをしました。
中でも、トイレをバリアフリーにする為の配管スペースの確保と配置は最も頭を悩ませた点です。