地震の大きさと被害の関係
耐震改修では、まず、地震の大きさに対して、自分の家の被害をどの程度に留めたいかを考えます。
下の図は、耐震診断の評点を震度と被害の関係で表した図です
(この耐震改修チャートはあくまでも目安であり、必ずこうなるという訳ではありません)
※出展:木造住宅の耐震リフォーム 名古屋工業大学 建築・デザイン工学科
井戸田研究室・寺田研究室/名古屋大学 建築学コース
森研究室/㈱えびす建築研究所
例えば
耐震診断をして、評点が0.4だったとします
評点を0.7まで上げるのに必要な耐震改修費が150万円
評点を1.0まで上げるには屋根の葺き替えや基礎の補強が必要なため600万円だった場合
「600万円は払えないから」と耐震改修をあきらめるのはちょっと早いかもしれません。
岐阜県の地震危険度マップによると
岐阜市の多くの地域では、南海トラフ大地震の予想震度が、
震度6弱で
発生率は30年で70~80%と言われています。
震度6弱を
耐震改修チャートで見てみると
評点0.4は倒壊
評点0.7は大破で、倒壊を免れて「命は守れる」かもしれないのです。
評点0.7は簡潔に言って現行基準法の70%しかないことになりますが、
耐震改修によって、評点0.4から0.7に上げる意味は十分あるとも言えます。
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