ユニットバスの設置により建物を弱くしてしまうことも。
想い、こだわり 2017.09.19
ユニットバスへのリフォームはどこで工事しても大差はない。 とお考えの方。
仕上がってしまえば大差はないかもしれません。
しかし、ユニットバスを設置するまでの下地工事はどうでしょうか?
例えば、同じ1坪タイプのユニットバスでもメーカーによって設置するのに必要な広さが違う事はご存知でしょうか?
設置可能寸法
Aメーカー 1m65cm
Bメーカー 1m70cm
メーカーによってユニットバスの壁の厚みが違うのでこのような差が出てくるのですが、
実はこの5㎝の差が非常に大きいのです。
タイル貼のお風呂の場合は、床より1mほどの高さまでブロックを積み、その上に土台を載せて造られています。
(試しに壁をノックをするように叩いてみると音が変わりますので分かると思います。)
木造の建物の多くが尺モジュールで建てられていますので1坪のお風呂の場合
柱の中心間で1m82㎝*1m82cmの広さとなります。
この1m82cmからブロックの厚み10㎝を引くて1m72㎝。
ここに片面、モルタルを約3cmほど下塗りしてタイルを貼って仕上げるので、
室内の広さは1m66cm前後になっていると思います。
ユニットバスにリフォームをする場合、この広さに設置することはできないので壁を解体しなくてはいけません。
Aメーカーの設置可能寸法は1m65cmですので、余裕をみて少し解体をすれば設置は可能。
しかしBメーカーの場合は1m70cmですので、壁をブロック面までキレイに解体をして
1m72cmの広さを確保しなくては設置ができません。
このブロック面まで解体することが非常に難しく、ブロックとモルタルが接着しているところをキレイに剥がそうとしても
ブロックよりモルタルの方が固いのでブロックが先壊れて穴が開いてしまうのです。
よって、土台を支えているブロックは穴が多く開き建物を弱くしてしまう。
もし、Bメーカーのユニットバスを設置するならば、壁を一旦抜いてから、(壁を一面を全部解体)
間仕切壁を土台から組み直し補強をする工事が必要なのです。
つまり、同じ1坪のユニットバスでも設置寸法によって工事の方法が替わる場合があるのです。
当社では、ユニットバスのリフォームをしたことで建物を弱くしてしまってはいけないと第一に考えご提案をさせていただいています。